院長Q&A

Q.永久歯が出てきません。様子を見ていて大丈夫?

A.
乳歯の下には、歯胚といって、永久歯の芽のような物が存在します。これが先天的に欠如すると、永久歯が萌出ず、選定性欠如歯となります。遺伝や全身疾患薬物の副作用、人の進化の過程での淘汰等、諸説あり原因は明らかではありません。前から二番目と五番目の側切歯、第二小臼歯に10%程の頻度で認められます。また、永久歯があっても、スペース不足で生えてこない事もあります。
いずれにしても、欠損部位に隣の歯が倒れて来たり、歯が伸びて歯並びが悪くなったり、咀嚼能率が落ちたり、バランスが悪いため顎の成長に悪影響を及ぼしたりする等の弊害が生じる可能性があります。スペース確保のためのいろいろな装置や方法、適切なタイミング等が考えられます。様子見も含め、定期的なチェックが必要です。


Q.子どもの「歯の質が弱い」と言われて心配です…

A.
歯の表面が白濁している、黄色や茶色っぽい色をしている、もしくは表面が凸凹して穴があいているようであれば、エナメル質形成不全と呼ばれる、虫歯になりやすい歯である可能性が高いです。原因は、赤ちゃんがお腹の中にいる時のお母さんの病気、服薬、ホルモン異常、栄養状態、あるいは遺伝のこともあります。また、乳歯の虫歯や外傷歯などが原因で、永久歯のエナメル質が脆くなることもあります。
虫歯になりやすいため心配ですが、正しいケアができていれば問題ありません。きちんとブラッシングをすることは当然ですが、フッ素の活用、プラスチックによるコーティングや詰め物という方法もあります。永久歯にはセラミックによる被覆などもできます。虫歯や外傷歯を軽くみず、適切な予防や処置で大切な歯を守りましょう。


Q.両親ともに歯が弱いです。子どもにも遺伝しますか?

A.
歯ブラシ以外の、デンタルフロスや歯間ブラシの使い方や効果、わかっているようでも正しく使うのは難しいものです。細い糸で歯の間を清掃するフロスは、大人も子供も歯数が残っている方にとっては、歯垢除去率を飛躍的に向上させ、虫歯や歯周病予防にとても重要です。また、フロスのひっかかり具合で、虫歯やつめ物・かぶせ物の不具合を発見したり、出血の有無で歯周病管理にも役立ちます。口臭予防にも効果大です。歯間ブラシは、若年層や歯茎が下がっていない方は通す必要はありませんが、歯間に隙間があったり歯周病に罹患している方、矯正器具等で細部が磨けない方には、正しいサイズを選択しての使用をおすすめしています。いずれも正しく使う事で、気持ちの良い、口腔環境管理に役立つグッズです。なぜ、どうしても含めて、専門医の指導を受けましょう。

Q.歯並びに関係なくフロスや歯間ブラシは使うべき?

A.
「両親の歯が弱いと、子どもも虫歯ができやすい!?」と心配されているようですが、遺伝は関係ないことの方が多いでしょう。歯の表面の硬いエナメル質という層が無かったり弱かったりする“エナメル形成不全„等は確かに母体からの影響ですが、虫歯菌は、生まれてすぐの赤ちゃんには存在しません。無菌なのです。お母さんとの食事の口移しやスプーンの共用等によって、初めて虫歯菌が入るのです。ですので、お母さんのお口の環境が悪ければ、お子さんも虫歯になりやすいと言えます。
歯の表面に乳白色や茶色のスポットがある、食べかすがつまる、しみる、口臭がする、だらだら食べをしている、甘い物が大好き等、虫歯のチェックポイントは満載です。少しでも気になったら、まずは検診。虫歯菌の早期退治を心がけましょう。


Q.虫歯予防のためにも早めに卒乳したほうがいい?

A.
子どもが卒乳するまでの「授乳と虫歯」に対する考えは、栄養や免疫の問題だけではなく、子どもの精神面や母子の繋がりという面での利点と、虫歯になりやすい口腔環境形成という側面とを知っておく必要があります。母乳を飲むという行為は、口唇の機能発達に欠かせないばかりか、精神の発達・安定にも大きく影響するため、虫歯予防だけを目的にした早期断乳はおすすめできません。母乳そのものが虫歯を作るわけではないからです。離乳食が始まると、虫歯菌は親や祖父母の口から食器の共有などを通して子どもの口へ移り、口腔内を蝕みます。そこに食べかすや母乳が餌として存在すれば、虫歯になってしまいます。ガーゼや綿棒でのケア、水や茶の飲用はもちろんですが、親自身のお口の環境を良好に保つことがとても重要なのです。


Q.歯磨きの「終わり」が分からないのですが…

A.
歯の汚れや磨き残しは、目に見えない色調のものも多く、確かに、きちんとできたという達成感に乏しいかもしれませんね。そこで、まず歯を磨く順番を決めましょう。例えば、左下奥の内側から前歯の裏、右下奥の内側から外側、前歯の前面を通って左奥の外側へ戻る。上も同じ要領で。1〜2つの歯に対して、面に直角に当たる様に、小刻みにブラッシングします。歯と歯の間、歯茎との際、奥歯の溝、上前歯は特に磨き残しが多く、歯垢は無色なのでつい、見落としがちです。染め出し液で磨き残しを確認し、不得意部位の克服を試みるのも手です。ブラッシングや、順序を体系化、習慣化し、染め出し液等で変化を持たせる事で、効率的に、歯磨きの「綺麗になった」「終わり」の目安を決める事ができます。


Q.歯磨き後にうがいができず、お茶を飲ませています。大丈夫でしょうか?

A.
ブクブクうがいや、ガラガラうがい、うがいの種類にもよりますが、3〜4才位から、できる子の割合が増えてきます。当然、それ以下の年齢のこども達には、上手にうがいの出来ない子がたくさんいます。
お母さん達も、虫歯予防のための歯みがきの重要性は分かっていても、歯磨き後の磨き粉やジェル・フッ素や、ゆすいだお茶を飲み込んで大丈夫かどうかになると「?」という方が多いかもしれませんね。歯磨き剤は、ブクブクうがいができなければ、研磨剤を含まない、フォームやジェル状の物が良いでしょう。フッ素の濃度も心配であれば、500ppm位の低濃度のものであれば、気持ちの上でも安心かもしれませんね。また、お茶に含まれるカテキンは、虫歯菌の増殖を抑制するので虫歯の予防に効果的。抗菌脱臭作用もあります。前述した磨き剤や、口をゆすいだお茶は、飲んでも心配ありません。


Q.歯磨き粉はいつ頃から使い始めるといいですか。

そもそも歯磨き粉の役割ですが、研磨剤や泡立ち、漂白作用等で汚れや着色を落とし、口臭を抑え、フッ素等が歯の表面に作用する事で予防効果を発揮します。
また、歯肉の炎症を軽減させる成分も含まれています。これだけ聞くと、歯磨き粉の長所だけが引き立ちますが、独特のいい香りと清潔感で、磨けた気持ちで終わってしまったり、 発砲作用で口の中がいっぱいになり、ブラッシングのの時間が短すぎたり・・・なんて事もあります。
まず、一番大切なのは、磨き粉ではばく、ブラシやフロスで丁寧に汚れを落とすことです。
お子様の場合は、年齢よりも、「ぶくぶくうがい」ができるかどうかが磨き粉を併用する時期の目安です。
成分的に神経質になる必要はありませんが、飲み込まずにゆすげるようになってから使い始めても遅くありません。



Q.歯の痛みを放置していたら痛みがなくなりました。大丈夫?

放置しておくことで症状がなくなる、これはお口の中の環境がより悪化してきたことを示す場合もすくなくありません。例えば、歯を磨く時や冷たいものを口に含んだときにピリッとしみたりする「知覚過敏」、これは歯周病が進行した黄色信号だったり、間違った磨き方や強い歯ぎしりの現れだったりします。一過性で症状がなくなったけれども、そのうち歯がグラグラに・・・なんてこともあります。ズキズキ痛む虫歯も神経が死んでしまうと痛みがなくなりますが、その後、骨の中で膿を持ち、激しい痛みを伴い、抜歯に至ったり、炎症がひどいと入院加療が必要になります。その他にも初期のSOSを見逃したために、よりきつい痛みを味わったり歯を失ったりすることもあります。「あれ?」と思ったら、まずかかりつけの歯科に相談してみましょう。



Q.歯を抜いたときに気をつけることってありますか?

抜歯時の炎症の強さや抜歯の難易度にもよりますが、感染の予防や、傷の治りを良くするために、大切な注意事項があります。
@抜歯後にあてるガーゼは10〜20分位しっかり咬んでください。圧迫することは一番の止血法です。
A強く口をゆすがないこと。せっかく固まってきた血が流れ、再び出血してきてしまいます。
B舌や指で傷口を触らない。
C飲酒や過激な運動、長い入浴など、血行の良くなることはやめましょう。
D麻酔のせいで唇やほっぺたを咬んで傷つけることがあります。しびれたままでの食事は気をつけて。
E薬は指示通りに飲む事。但し、異常が出たらすぐに医師に相談しましょう。
乳歯のように抜歯後ほとんど心配のない場合もありますが、骨に炎症が及んでいると原因歯を抜いても痛みが続くこともあります。かかりつけ医のアドバイスを受けてください。


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