永久歯が出てきません。様子を見ていて大丈夫?

乳歯の下には、歯胚といって、永久歯の芽のような物が存在します。これが先天的に欠如すると、永久歯が萌出ず、選定性欠如歯となります。遺伝や全身疾患薬物の副作用、人の進化の過程での淘汰等、諸説あり原因は明らかではありません。前から二番目と五番目の側切歯、第二小臼歯に10%程の頻度で認められます。また、永久歯があっても、スペース不足で生えてこない事もあります。

いずれにしても、欠損部位に隣の歯が倒れて来たり、歯が伸びて歯並びが悪くなったり、咀嚼能率が落ちたり、バランスが悪いため顎の成長に悪影響を及ぼしたりする等の弊害が生じる可能性があります。スペース確保のためのいろいろな装置や方法、適切なタイミング等が考えられます。様子見も含め、定期的なチェックが必要です。

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